米山駅

「米山駅」で降りる夢を見た。

アナウンスを聞いて大慌てで黒い靴を履いた。

どうやら私は靴を脱いで椅子の上で足を組んで座っていたようだ。

隣に座っていたのは知らない男性。

一人降りた後知り合いを探していた。声をかけてきたのはピアノの教師だ。

もう何年も会っていないし、何の用事でこの駅で降りたかもわからない。

奇妙な夢である。米山駅に縁もゆかりもない。

駅は乗り降りする人たちで混雑していたが、新しい駅でも大きな駅でもなく、

田舎にあるような古いつくりのわりと狭い駅だった。

起きてからまず米山駅という駅が現実で存在するかを調べた。

私はこの地名を認識していなかった。検索して初めて存在することを知った。

画像検索をしたら夢で見たイメージに近い。

「田舎にあるような古いつくりのわりと狭い駅」に見える。

偶然だろうか。私はいつか米山駅に行くのだろうか。

持っていた切符は大きめの切符だ。自動券売機で購入するタイプの切符ではなかった。

駅員のスタンプが押されていた。見たことのない仕様。

とにかく具体的な夢だったので記すことにした。

夢の中では夜になりかけている夕方といった暗さだった。

コート類を着ている人間が多かったので秋冬といったところか。

ピアノ教師と合流ということでこの地でコンクールでもあったのだろうか。

夢の中の私がピアノを弾けるとは思えないが。

夢はとても短かった。電車から降りて駅の構内で人と会う。

それだけの夢であった。

続きがあるなら興味はあるが発表会やコンクールなら緊張するので

やはりこれ以上は望まない。